ラッピングリボン

乳がん治療記録

初のCT検査

検査は心電図→血液検査→肺機能検査→レントゲン→CT検査だった。

CT以外の検査は人間ドックでもお馴染みのやつだ。緊張するのはCT検査だ。なにせ初めてなのでどんな感じなのか想像がつかない。ドキドキしながら他の検査を終え、残るはCT検査のみに。長女と一緒に待合室で順番を待ちながら、問診表を書いた。問診表はアレルギーや喘息について書かれていたが、イネ花粉症以外のアレルギーはないので特別検査には問題なさそうだった。順番が呼ばれ、いよいよ検査室へ。

技師さんが

「金属のもの身に着けていたら外して下さい。来ているワンピースとシャツは着ていて構いません。ズボンはファスナーがダメですが、検査の時に下にさげてくれれば大丈夫です」

と言うので、ブラだけ外し検査台の上に仰向けに寝た。お腹から下半身にタオルをかけてくれたので、指示通りズボンを下におろした。看護師さんが来てくれて、造影剤の注射をした。

「だんだん体が熱くなっていつもと違う感覚がしますが、異常でないので安心して下さいね。それ以外に気分が悪くなったり異常を感じたら教えて下さい。」

私は、頷いた。造影剤は体に入ると同時に体の内側からほんのり熱くなっていき、上半身から下半身へと順番に熱くなっていった。特に下半身が熱くなる感覚は以前誰かのブログで読んだ通り、おしっこを漏らしちゃった時の感じに似ていた。

なるほど。その通りと思いつつ、初めて感じる温かい感覚がなんだかちょっと気持ち悪かった。しかし、ゆっくりとそんなことを思っている暇はなく、レントゲンの時も言われるあの作業

「息を吸って下さい。」

「息を吐いて下さい。」

「息を止めて下さい。」

これらを結構頻繁に指示されて、息を吸ったり吐いたり止めたりと忙しかった。そんな検査も体感20分くらいで終了した。

やっと帰れる。待合室で待ってる娘と合流し、さて帰ろうかなと思っていると乳がん専門の担当看護師のMさんが来てくれて

「限度額認定証と傷病手当の手続きの件で専門の担当者がお話をしてくれるそうなので寄って行って下さい」

と言い、案内してくれたので、お話を聞くことにした。医療費や仕事を休んでる間の収入の不安について親身に聞いてくれ、アドバイスも頂けた。それらの不安が解消されたところで、今度こそやっと帰れる。相談室のドアを出たところにコンビニがあったので腹の虫が鳴りやまない私と長女は飲み物とチキンを買い、コンビニの外の飲食コーナーでそれらを食べて小腹を満たしてから、お会計をした。時刻は16時を過ぎていた。本格的に何か食べようと帰宅路の途中でお店を探し、パスタ屋さんを見つけたのでそこで食事をした。長女はズワイガニカルボナーラ、私はオリジナルピザを注文した。食後のデザートに長女はチョコケーキ、私はチーズケーキを注文した。かな~りお腹が空いていたのでとても美味しかった。