ラッピングリボン

乳がん治療記録

乳腺エコーと手術方法の選択

2018年1月23日(火)今日は9時45分からの乳腺エコーの検査と今までやった検査の結果を総合して手術の方法が決まる日だ。すごく緊張もしていたけど今日は頼もしい助っ人が付添いに2名同行してくれた。彼と長男!いろいろと人が気づかないような細かい部分に気が付いて鋭い意見を出してくれる彼と記憶力が良く冷静に物事を考えられる長男のコンビが一緒なら、鬼に金棒。何を言われても聞き漏らすことも安易に返事することもないだろう。それに2人が一緒にいてくれることでとても安心出来るし、何より嬉しい。検査前15分には待機していようと8時40分頃に家を出た。9時30分頃にはエコーの検査室前に到着することが出来た。今回は本格的なエコーのせいか乳腺外科の隣のエコー室ではなく、放射線部にあるエコーでの検査だ。検査までにかなり待たされて順番が来たのは10時20分過ぎていた。どうしてこんなに待たされたのか検査室に入って良く分かった。先生と呼ばれてるいる技師さんのほかに3名ほど中には人がいた。技師さん曰く

「大勢でごめんなさいね。最新の機械を導入したばかりなのでみんなでやらせてもらいますね」

なるほど、それでみんな時間がかかっていたのね。と思いながら、上半身を脱いでベッドに仰向けに寝た。検査用のゼリーを塗られ、念入りに検査をてくれた。一人が機械の操作方法を時々説明しながら、技師さんがエコーを当てていく。エコーのやり方はそこにいる誰よりもベテランだけど、新しい機械でどこのスイッチを操作したら、自分のやりたい操作が出来るのかが、ちょっとだけ分からないらしく、それをフォローしてる感じだ。途中エコーを当てる人が変わったりといつものエコー検査より賑やかだ。それでも最新技術を使いながら丁寧に真剣に診てくれているのは伝わってきたので、なんだかちょっと楽しかった。検査が終わり検査室の外へ出て、彼と長男と乳腺外科へ向かった。30分ほど待たされて、順番が呼ばれたので入ると、いつものO先生ではなく女性の初めて見る先生だった。AN先生は検査の結果を伝えるとともに、手術方法を提案してくれた。

「検査の結果ですが、画像で見る限りリンパ節に大きな転移はみあたりませんでした。ただ、しこりは一番大きいのを入れて全部で3つあることが分かりました。全部近い位置にあるので、ぎりぎり温存手術は出来ます。しかし、悪い細胞の部分プラス1.5㎝の切除しないといけないので、全部で直径6㎝は切除しないといけなくなります。見た目がかなり悪くなりますので、再建の選択も可能ですが…」

ああ、温存出来るなら温存って思っていたけど、6㎝も無くなるのはやっぱり辛い。温存たって、直径6㎝なかったら、ほぼないのと全摘出と同じじゃん。

「再建した場合って、乳頭、乳輪は残せるのでしょうか?」

と聞くと

「残せますね。腫瘍と乳頭の位置は遠いので」

すかさず彼が質問。

「まずは温存して、やっぱり後から再建したいって場合も可能ですか?」

「可能ですが。温存した場合、乳頭の下からメスを入れるので、後から全摘出、再建の場合に乳頭、乳輪は残せません。」

「乳頭、乳輪を残したまま、再建するならば、今しかないってことですね?」

と私。

頷くAI先生。

う~ん、やっぱりこの先の人生、6㎝もかけた胸をみてブルーに生きたくない。

「それなら、全摘出、再建でお願いします。」

AI先生は私の返事を聞いて、形成外科の先生に急遽、診察の依頼をかけてくれた。

「26日にもう一度、手術のお話をしますので来てください。今日は、この後、形成外科に寄って再建手術のお話を聞いて行ってください。」

私は頷くと、彼と長男と3人で形成外科に向かった。