ラッピングリボン

乳がん治療記録

乳がん告知

2018年1月12日(金)組織診、細胞診の検査結果を聞きに行く日だ。

今日は長女が会社を休んで付添ってくれた。11時からの予約で30分前には到着し、乳腺外科外来の前で順番を待っていたのだが、1時間経過しても呼ばれない。おかしいと思い外科外来の受付に確認すると

「こちらでの受付が必要なんですよ」

ええ~。前回、来院した時、総合受付の人が

「次回からあちらの機会に診察券を入れて頂ければ、受付はいらないので」

との説明を勘違いしてしまったのだ。機械から出てきたレシートに受付番号も記載されていたので余計に勘違いしてしまったのだ。ああ、今日は大事な検査の結果を聞きに来たのに、ちゃんと説明して欲しかった。30分も早く来て、後回しにされるのは正直面白くなかった。O先生にも予約時間を守らないいいかげんな人だと勘違いされたかと思うと余計に腹が立ち、長女に「もう帰る~」「二度と病院なんて行かない」と子供みたいに八つ当たりをして困らせてしまった。実際に、順番が来たのは12時半ごろだった。

診察室に入るとO先生が

「検査の結果悪いものでした。ということは、どうゆうことか分かりますか?」

と聞くので

乳がんということですよね」

と私。

患者のほうから病名を言わせるように上手く誘導して告知する手腕はさすがだなと感心してしまった。右乳房右上外側の2つ並んでる腫瘍は浸潤性乳管がん(硬がん)であると判明した。乳頭直下のは悪いものではなかった。針生検の結果では、病期(ステージ)Ⅰ期、悪性度(グレード)Ⅰでホルモン受容体陽性で癌の性格もおとなしいという結果だ。術後の治療方針は、正確には摘出したがん細胞を詳しく検査しなければ分からなく、実際、術後にステージやグレードも変わる人もいるのだ。手術時にセンチネルリンパ節生検し、リンパ節にも転移が見られればリンパ節の切除術も行うそうだ。

乳がんの疑いでJ総合病院から再検査の電話が来たのが2017年の12月9日。結果が分かる今日まで約1ヵ月。O先生の計らいで最短で検査をしてもらっても1ヵ月もかかるなんて。30日間も白か黒か分からない状態で悩まされるのは本当にストレスだった。同じ病気の人はみんな私と同じ思いをして来てるのかと思うと、どうか医療がもっと進歩して迅速に結果がでるようになってほしいと思った。

「まずは、がん細胞の全身検索、拡がりを検査、診断し、手術の方法を決めていきましょう。じゃあ、今から検査に行ってください。」

ええ~今から?と内心思っている私に容赦なく沢山の検査の指示をするO先生。

「血液検査、レントゲン、肺機能検査、心電図、CTに行って下さいね」

そんなにたくさん;;と思っている私にさらに

「CT終わるまで、昼食は禁止ですからね~」

うううううわ~ん。お昼ご飯、おあずけだってさ。

「お腹すいちゃったでしょ?お母さんが検査してる間に、1階にコンビニがあったから何か食べてきてもいいよ」

と長女に言うと

「今日はお母さんと帰りに美味しいものを食べに行くのを楽しみに来たから、私も我慢する」

と言ってくれた。本当に優しい娘を持って私はとても幸せだなと思った。